2010年 02月 19日
Robert Delpire |
また、時間がたってしまった話題で申し訳ないのですが、1月24日まで、
ヨーロッパ写真美術館で「Delpire&Cie展」があった。
ロベール・デルピールは1950年代から活躍した編集者で、主にアート関係や
デザインにまつわる本、写真集、雑誌、カタログ、映像などを手がけた人。
その回顧展が、ヨーロッパ写真美術館で行われていた。
今見ても斬新な、そして明快な装丁やアートグラフィックの作品がずらり。
たとえば、ある雑誌(ごめんなさい、名前は忘れました)の表紙は
デルピール自身が手がけた、植物を使ったコラージュのような写真だったのだが、
その実物コラージュがそのまま、会場に飾られていた。
こういうのを見ると、興奮します。
自分の手がけるデザインのために、自ら手を動かして、思い通りのものを
作り出したんですね。そういうアナログな姿勢って、いいなと。
「編集」という言葉は、「集めて、編む」ということ。
それが端的に現れているような作業であり、作品だなと思いました。
写真家サラ・ムーンの夫でもあった彼は、名だたる写真家の写真集を何冊も
手がけている。アンリ・カルティエ・ブレッソン、ドアノー、ロバート・フランクなどなど。
展示物のなかで、特に印象的に覚えていたのが、COLLECTION"HUIT"という
シリーズものの、小さな判型のミニブックだった。
さて、それから数週間後のある土曜日。我が家から歩いて行ける距離の
ヴァンヴの蚤の市をふらふら歩いていると、古本を扱う店で
すーっと目に入った1冊の本は、なんとデルピール展で見かけたあのミニブック。
《LES DANCES A BALI》CARTIER-BRESSON, Collection《Huit》Robert Delpire, Editeur,1954
印象的なピンク色の表紙。表紙のタイトル文字の入り方もいい。
モノクロ写真も素晴らしいし、文章の配置に衒いがなく、書体も簡潔で
いい感じです。上等な画用紙のような紙質もまた好ましい。
こんなふうに、ついこの間美術館で見た逸品に、蚤の市で出会えるなんて
つい嬉しくなってしまい、値切りに値切ったあげく、即ゲット。
これからゆっくり読むつもり。
余談ですが、カルティエ・ブレッソンはバリニーズ・ダンサーの女性と結婚して
30年も結婚生活を続けた(のちに離婚)。
Ratna夫人はこの撮影コーディネーションと出版に多いに貢献した。
ヨーロッパ写真美術館で「Delpire&Cie展」があった。
ロベール・デルピールは1950年代から活躍した編集者で、主にアート関係や
デザインにまつわる本、写真集、雑誌、カタログ、映像などを手がけた人。
その回顧展が、ヨーロッパ写真美術館で行われていた。
今見ても斬新な、そして明快な装丁やアートグラフィックの作品がずらり。
たとえば、ある雑誌(ごめんなさい、名前は忘れました)の表紙は
デルピール自身が手がけた、植物を使ったコラージュのような写真だったのだが、
その実物コラージュがそのまま、会場に飾られていた。
こういうのを見ると、興奮します。
自分の手がけるデザインのために、自ら手を動かして、思い通りのものを
作り出したんですね。そういうアナログな姿勢って、いいなと。
「編集」という言葉は、「集めて、編む」ということ。
それが端的に現れているような作業であり、作品だなと思いました。
写真家サラ・ムーンの夫でもあった彼は、名だたる写真家の写真集を何冊も
手がけている。アンリ・カルティエ・ブレッソン、ドアノー、ロバート・フランクなどなど。
展示物のなかで、特に印象的に覚えていたのが、COLLECTION"HUIT"という
シリーズものの、小さな判型のミニブックだった。
さて、それから数週間後のある土曜日。我が家から歩いて行ける距離の
ヴァンヴの蚤の市をふらふら歩いていると、古本を扱う店で
すーっと目に入った1冊の本は、なんとデルピール展で見かけたあのミニブック。
印象的なピンク色の表紙。表紙のタイトル文字の入り方もいい。
モノクロ写真も素晴らしいし、文章の配置に衒いがなく、書体も簡潔で
いい感じです。上等な画用紙のような紙質もまた好ましい。
こんなふうに、ついこの間美術館で見た逸品に、蚤の市で出会えるなんて
つい嬉しくなってしまい、値切りに値切ったあげく、即ゲット。
これからゆっくり読むつもり。
余談ですが、カルティエ・ブレッソンはバリニーズ・ダンサーの女性と結婚して
30年も結婚生活を続けた(のちに離婚)。
Ratna夫人はこの撮影コーディネーションと出版に多いに貢献した。
by mari_matsu33
| 2010-02-19 09:57